みっきー申す

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今週のIT・サイバーニュースまとめ(20190602-20190608)

今週の総括


今週は、これ!といった特筆すべきニュースがあったというよりかは、 各ベンダのレポートやブログなど、アップデート情報が多かったように思います。

あとは、Googleの障害とかgandcrabの話とか先週末の話題が割と尾を引いていた印象ですね。
そんな中で、今週の記事、ご紹介していきます。


感想

Microsoft RDP のその後について

https://www.bleepstatic.com/content/posts/2019/06/04/BlueKeepMSFmodule_.png

先日話題になった、Microsoft RDP の脆弱性 CVE-2019-0708 通称、BlueKeep に関連して、様々な攻撃との関連を示唆するような内容が注目され始めています。

  • GoldBrute という、ツールを用いて、RDP がインターネット上に公開されている Windows PC にブルートフォースを行う攻撃が観測されていること。

  • Shodan で検索すると、240 万台以上の機器が、RDPを有効にした状態でインターネットに公開されていること。

  • BlueKeep に対応した、Metasploit(ペネトレーションテストツール)のモジュールが作成されたこと。

このあと、大きな攻撃に使用されるかどうかなどは、全く予想がつきませんが、とにかく、パッチ運用を進めていただきたい限りですね。


AmazonCDN を悪用した、情報窃取活動について

Malwarebytes の観測によると、Amazon が提供する CDN サービス Amazon CloudFront が侵害され、不正なスクリプトの埋め込みに利用されているとのことです。

また、Magecart が入手した個人情報の持ち出しに利用しようとしているような、トラフィックも観測しているようです。

blog.malwarebytes.com

情報窃取の被害にあっている企業や組織は、カスタム CDN を利用しているという共通点があり、結果として、そのレポジトリが改ざんされ、攻撃に利用されてしまっているとのことでした。

CDN の C2 利用は少し前にも話題になっていたので、攻撃元を隠す用途として、今後も悪用されるんだろうなと思っています。

eset-info.canon-its.jp


攻撃キャンペーン「フランケンシュタイン」について

Cisco Talos の調査によると、2019年の1月から4月にかけて、"Frankenstein"という攻撃キャンペーンを観測しているとのことです。

同キャンペーンは、攻撃者が用意した文書ファイルを開かせることで、マルウェアをインストールさせるものです。

blog.talosintelligence.com

この、"Frankenstein"という名前は、オープンソースで作られた、一見相関性のない 4つのコンポーネントが用いられているからだと言われています。

今回の記事では、中東に関する記述がされた文書ファイルが確認されています。

ただ、本キャンペーンの裏にいる、攻撃グループは、高い技術力と潤沢なリソースを持っていると考えられているため、今後も注意が必要な印象です。


ここからは、一週間のまとめなので、ざっと流し読みしていただければと。 量が多くて僕自身もしんどいので、タイトルの流し読み→気になるところは、あとで見ることをおすすめします。

マルウェア・攻撃キャンペーン


脆弱性・アップデート関連


インシデント関連


ビジネス・政治・レポート


最後に

目まぐるしく流れていく色々な情報をこうして眺めていると、

「今、これが流行っているな!」

「次来るのはこれかな!」

「このジャンルはもうダメかな。。」

みたいなものが、見えたり見えなかったり(笑)

そんな中で、自分自身がどんな能力を身に付けたいかであったり、どう仕事で還元したいかだったり、色々悩みますね(笑)

そんなときに、改めて歴史の勉強をして、いつの世でも生きるもの、ただの流行りで終わるものの傾向とかを探してみたいですね。

この辺まで AI で予測できたら。。 たぶん、パラメータさえしっかり与えりゃできるんだろうな。

時代のパイオニアには絶対根気強さが必要ですね(笑)