みっきー申す

ITに関する興味関心のまとめ、サイバーセキュリティニュースのまとめ、Twitterで配信中の情報まとめなどを公開します。

今週のIT・サイバーニュースまとめ(20190526-20190601)

今週の総括

・ MS-SQL および PHPMyAdmin を狙ったコインマイニング
・Docker の脆弱性を狙った攻撃の観測


今週は標的型攻撃の情報等が多く、特に APT10 のブログ記事が出ていたので深掘りしたかったんですが、仕事で時間がとれず。。

blog.ensilo.com

  • from フィリピンってなってるのは、検体の submitter がフィリピンだから?

  • 27.102.**.** の IP って APT10 のインフラなんだっけ?

  • PlugX とか Quasar RAT が最近はまた使われるようになったの?

みたいな辺りが気になってます(笑)

ではでは、本題の方へ進みます。


感想

MS-SQL および PHPMyAdmin を狙ったコインマイニング

50,000 以上の MS-SQL および PHPMyAdmin が中華系のハッカーに侵害されており、TurtleCoin をマイニングする攻撃キャンペーン Nansh0u に利用されているとのことです。

https://www.guardicore.com/2019/05/nansh0u-campaign-hackers-arsenal-grows-stronger/www.guardicore.com

  • 脆弱性を悪用したツールを用いたもの

  • 被害企業は医療、通信、メディア、ITなど

  • 偽造証明書の使用や権限昇格を利用する手法が APT で使われるようなての混んだもので、単なるマイニング攻撃ではないと筆者は言っている

  • 感染数はここ1ヶ月で急増している

https://www.guardicore.com/wp-content/uploads/2019/05/trtl-graph.png

記事の中では、攻撃者が利用するインフラと落ちてくるモジュール、保有する機能なども述べられているので興味ある方は読んでみると面白いと思います。

マイニングマルウェアの感染は気づきにくい一方で、感染者もリソースが使われる程度の影響。
といった印象を受けますが、 その感染の過程はがっつりシステムが侵害されている場合が多々あります。

攻撃者からしてみればマイニングマルウェアに感染させてその採掘量から逆算すれば攻撃の有効性のいいベンチマークになると思いますが。

真の狙いは別にあったり。

みたいに考えたりしてます(笑)


Docker の脆弱性を狙った攻撃の観測

Docker の脆弱性は昨年からちょこちょこ出ており 、2月には runc の脆弱性が少し話題になりましたね。

www.jpcert.or.jp

今回の未修整の脆弱性が公開されたとのことで、記事によると、既に攻撃の実証コードが公開されているとのことでした。

www.bleepingcomputer.com

今回の脆弱性は、time-to-check-time-to-use (TOCTOU) という手法を用いたものの様です。
具体的には、FollowSymlinkInScope という関数を呼び出す際、リソースの競合状態を引き起こして、悪性なリソースパスを攻撃者が埋め込めてしまうとのことです。
これにより、最終的に root 権限の奪取が可能になるとのことです。

SUSE Linux のエンジニアによると、AppArmor にて、Docker デーモンを制御していないと影響を受けると言われています。

ってことは逆を言えば、AppArmor 有効にしていたら影響受けないのかな?なんてことも思いつつ。

これだけ docker の脆弱性が話題になり始めたのも流行ってきた証拠ですかね。
今後の情報に注目です。


ここからは、一週間のまとめなので、ざっと流し読みしていただければと。 量が多くて僕自身もしんどいので、タイトルの流し読み→気になるところは、あとで見ることをおすすめします。

マルウェア・攻撃キャンペーン


脆弱性・アップデート関連


インシデント関連


ビジネス・政治・レポート


最後に

ちょっとここで、個人の趣味の話をさせてください! 今週の水曜日、B'z の New ALBUM が発売になりました!

bz-vermillion.com

7月にライブ参戦するのですが楽しみで楽しみで! 年取っても、稲葉さんや松本さんみたいなカッコいい大人でいたいな~なんて(笑) 皆さんもぜひ聞いてみてください!